エスポワールでのひとときを、よりお楽しみいただけるよう様々なシーズンでの魅力をご紹介していきたいと思います。
第1回目は、春の食材とワインのマリアージュです。
春になるとエスポワールでは、オープン以来欠かす事の出来ない食材があります。
それは「アスパラ」です。
水分をたっぷりふくみ、瑞々しさや甘味も感じられ、中でもホワイトアスパラは、この時季の一押しです。
今回のアスパラは、長野県千曲市の宮坂さんの育てたものです。
完全に遮光されたハウス内で栽培されるため、暑さの増頃には収穫はできなくなってしまいます。
その期間限定アスパラを生ではないが食感がしっかりある状態で火入れをします。
そこにエスポワール秘伝のふきのとのドレッシングを流します。
このソースは、ふきのとうの香りと後味のほろ苦さをそのまま活かし、香ばしい味わいをさらに加えた、まさに「春の大地」を想像するソースです。
ふきのとうソースとアスパラのコンビネーションは絶品で、そのほろ苦さがアスパラの甘さをより引きたてて香りとともに口いっぱいに広がり、爽やかな酸が後を締めくくってくれます。
そんな一皿とのマリアージュは、おそらく白ワイン品種のソーヴィニヨンブランを使ったワインを想像する方が多いでしょう。
エスポワールでは、長野県を代表するぶどう「ナイヤガラ」100%で醸される「城戸ワイナリー2011ナイヤガラ・ブリュット」がお勧めです。
一般的にはナイヤガラ=甘口という方程式が連想されるくらい、甘口タイプのイメージが強いぶどうです。
塩尻市生まれの私は、ナイヤガラ=おやつでしたが・・・。
甘味があるとどうしても食事中には合わせづらい、という人も少なからずいらっしゃいますが、そんなぶどうを辛口に仕上げたのが城戸さんです。
今回、この2つの相性は是非体験していただきたい組み合わせです。
時には料理の香りを台無しにしてしまうほど甘く、フルーティーな強い芳香を持つワインですが、ふきのとうの香りとまさにハーモニーという言葉がぴったりです。
ソースの酸とワインの酸味が中和し、スッキリ味のワインの中で、はっきり感じるアスパラの甘味は至福のマリアージュです。
是非、この春限定のアスパラ料理と城戸ワイナリーのナイヤガラ・ブリュットをお楽しみください。
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