2013.05.01

vol.3 春の食後の楽しみ

春といえば長野県では山菜が上げれますが、中でもふきのとうはあっと言う間にとうが立って
しまい、良い状態で採れる期間はとても短いものです。

今回は、エスポワールのオーナーが一日山に入って採ったふきのとうをデザートにし、それに合ったお酒とさらに、シガーを紹介したいと思います。

ふきのとうの美味しさといえば、特徴的な香りや後味のほろ苦さです。
しかし料理となると、その個性の強さからなかなか使うのが難しいという食材です。
エスポワールでは『クレーム・ブリュレ』にしています。意外な発想かもしれませんが、香りの残し方や、味のバランスは計算されています。ふきのとうにクリームを加えることで、強い芳香と苦みはまろやかになり、クレーム・ブリュレの特徴といえる、表面の焦しキャラメル(ブリュレとは焼くの意味)によって、感じる二が美はさらに自然なものとなります。
口に含んだ時には強すぎず、でも存在感もあり、でも違和感のないふきのとうが感じられます。

付け合わせは、山菜繋がりで爽やかさを持つ山ウドのコンポートとシャーベットです。
このデザートには、リキュールを合わせてみると面白いマリアージュとなります。
中でも『グラン・マルニエ』はよくお菓子作りに使われます。コニャックとオレンジの果皮を配合して作るリキュールですが、ストレートだと少しアルコールが強く感じられてしまうので、ソーダ割りにするのがベストです。
グラン・マルニエが持つビターなオレンジ味がふきのとうとミックスされると、互いの香りが混ざり合うというより消えてしまいます。これは、口にした人しか感じられないテイストです。

これで完結ではなく、是非その後は、ストレートのグラン・マルニエとシガーの中でも『ロメオ&フリエタNO.3』とのマリアージュをお楽しみください。
名前もロミオ&ジュリエットからきているので覚えやすいですし、とても上品なスパイス香をもち、初心者の方にもお勧めです。
デザートとお酒の余韻を楽しんだ後、同じお酒とシガーを味わうのも一つの物の違った面が見える贅沢なマリアージュです。
食後の素敵な時間を、ゆっくりお楽しみください。

 

ふきのとうブリュレとシガーとグランマルニエ

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