エスポワールのメインダイニングには、淡い色調で描かれた1枚の水彩画が飾られています。
2000年当時の空きの雰囲気の中に佇むエスポワールが描かれています。
作者は、故 山内英雄さんで、青森県のご出身。東京武蔵野美術学院の学院長をされた方です。
山内さんは蓼科の風景に魅せられ、多くの作品を残しています。
お店のオープン時からよく来店いただき、大変ワインのお好きな方でした。
この絵は、当時のエスポワールの駐車場から2日程で書いていかれ「飾っておいてくれ」と額に納められた絵を置いていかれたものです。
山内さんはその後、何度もご来店いただきましたが、体調を崩され残念ですが亡くなられてしまいました。
この絵にはオープンして間もない頃の建物や庭の様子がかかれているので、当時のことが思い出されます。
この頃は、地元食材をあまり使う事が出来ず、シェフやオーナーがランチの後によく、地元の生産者さんや
猟師さんのところへ行っていたのを覚えています。
今のエスポワールを支えて下さる、大切な生産者さん達との人間関係を築きはじめた時期でもありました。
私にとっても2000年はエスポワール入社の年であり、より特別な気持ちにさせられる絵です。
エスポワールにとって大切な作品です。
ご来店の際は、是非この『2000年エスポワール』もご覧になってください。
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