エスポワールワイン会レポートその③です。
ワイン会も中盤となり、おいしい料理とワインで(アルコールが回ってきたせい?)でみなさん笑顔が多く、私たちもテンションが上がってきました!
続いてはお口直し的な料理です。
今回はジビエコースゆえ、アミューズから濃厚なお肉が続きますのでここで一息です。でも、もちろんここでもジビエを使っています。
「自家製猪もも肉の生ハムとメリメロサラダ」
メリメロとはフランス語でごちゃまぜの意味です。様々なサラダ野菜をミックスしています。すこし個性のある、ワサビ菜、赤からし水菜、クレソン、ナズナなども加えて、そこにエスポワールで仕込む猪生ハムを添えました。
猪の生ハムはしっかり脂がのったもの選び、ソミュール液というスパイス、塩、砂糖などをブレンドした液体に漬け込み、1か月半ほど熟成をさせたものです。
ここでのマリアージュはシャンパーニュが登場です。食前のイメージが強いシャンパンですが、今回のテーマであるピノノワールから作られたブランドノワールというタイプです。色も濃く、味わいはボリュームがあり複雑です。サラダの酸味とワインの酸味が打ち消しあい、黒ブドウから作られたワインは猪生ハムともぴったり!生ハムの軽いスモーク香がさらに良いアクセントでした!
ジビエでさっぱり(?)していただき、いよいよメインデッシュです。
今回はシェフが一目ぼれした猪です。「熊本県産猪もも肉のグリルと鹿児島県産皮付き猪ばら肉のフルーツほうずき煮込み」
熊本の猪は見事な脂を持ち、豪快に炭焼きにしています!
会が始まる前から火入れをはじめ、余分な脂を落とし時間をかけて焼き上げたお肉は見事なロゼ色!
盛り付けしながらスタッフからも「うまそー」の連発でした!
さらに盛り合わせたもう一つのお肉は、鹿児島県から取り寄せたシェフのお気に入り食材、皮付き猪です。甘酸っぱいほうずきの果汁でじっくりに煮込みました。
なんと贅沢な一皿。2つの産地、さらに料理法を変えての盛り合わせは満足度十分です。
ここに登場のワインはカリフォルニアを代表するピノノワールの産地ソノマの「03年タンデムワイナリー ピノノワール」 です。グラスからあふれ出んばかりの凝縮した果実の香りと見事にマッチしたオークの香りが特徴です。
ほかの産地とはっきり違う個性持つワインは、うまみとくちどけのよい脂身、炭の香りも持つ猪にソースのような役割で味に変化をつけてくれました!
お肉料理が続きおなかいっぱいでメインはきついかなと思いきやぺろりと皆さんお召し上がりいただきました!
デザートはこの時期定番の栗のモンブランをほうじ茶を香らせたアイスとお楽しみいただきました。
食後、シェフよりジビエに関する濃厚なトークがあり、みなさんによりジビエの魅力を知っていただけたのではと思います。
とっても充実したワイン会となりました!